1 我が国の労働の実態を知る上で、政府が発表している統計が有用である。年齢階級別の離職率を知るには(A)、年次有給休暇の取得率を知るには(B)、男性の育児休業取得率を知るには(C)が使わ れている。
2 労働時間の実態を知るには、(D)や(E)、毎月勤労統計調査がある。(D)と(E)は世帯及びその世帯員を対象として実施される調査であり、毎月勤労統計調査は事業所を対象として実施される調査である。
(D)は毎月実施されており、就業状態については、15歳以上人口について、毎月の末日に終わる 1 週間(ただし、12 月は 20 日から 26 日ま での 1 週間)の状態を調査している。(E)は、国民の就業の状態を調べるために、昭和 57 年以降は 5 年ごとに実施されており、有業者につ いては、1 週間当たりの就業時間が調査項目に含まれている。
選択肢
① 家計消費状況調査 ② 家計調査 ③ 経済センサス ④ 国勢調査 ⑤ 国民生活基礎調査 ⑥ 雇用均等基本調査 ⑦ 雇用動向調査 ⑧ 社会生活基本調査 ⑨ 就業構造基本調査 ⑩ 就労条件総合調査 ⑪ 職業紹介事業報告 ⑫ 女性活躍推進法への取組状況 ⑬ 賃金構造基本統計調査 ⑭ 賃金事情等総合調査 ⑮ 有期労働契約に関する実態調査 ⑯ 労働基準監督年報 ⑰ 労働経済動向調査 ⑱ 労働経済分析レポート ⑲ 労働保険の徴収適用状況 ⑳ 労働力調査
正答
A: ⑦ B: ⑩ C: ⑥ D:⑳ E: ⑨
解説・補足
A:⑦ 雇用動向調査
厚労省が実施する一般統計調査です。
基幹統計調査ではないため、ノーマークだった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
雇用に関する調査であることから、消去法的に正解を絞り込みたかった問題です。
B:⑩ 就労条件総合調査
得点したい問題でした。
多くの受験生が勉強している統計調査だと思います。
と同時に、択一でも頻度高く出題がみられる重要統計です。
有給消化率の他にも、変形労働時間制の導入率や、過去には退職金についての調査結果も掲載されていました。
選択式でも過去に出題実績はありましたので、今後も注意が必要です。
労働一般常識の選択式は、過去に出題された統計調査は必ず押さえておきましょう!
C:⑥ 雇用均等基本調査
難問かと思います。
雇用に関わるキーワードが入る統計調査を絞り、他の問題で選択肢として使っていない統計資料を選ぶ
くらいが対応策かなと思います。
今後の注意点は、むしろこの統計調査よりも「男性の育児休業」というキーワードかと思います。
男性の育児休業取得率についてはチェックしておきましょう。
D:⑳ 労働力調査
毎月実施というキーワードから、労働力調査と毎月勤労統計調査を連想してほしいところでした。
また、「15歳以上の人口について、、、」というフレーズからも、労働力人口を連想できますし、労働力調査が選びたかった問題でした。
E:⑨就業構造基本調査
この問は確実に得点したい問題でした。
5年ごとの調査ときたら、就業構造基本統計調査と、瞬発的に対応できるようにしておきましょう。
前年度の労働一般常識科目で、就業構造基本統計調査から出題されました。
作問側が重要視してる統計調査であることは明らかです。
過去に出題された統計調査は、必ず押さえておきましょう!
ちなみに、就業構造基本統計調査は、総務省によって実施される、基幹統計調査であることも注意です。